『人生は、どこを切っても美しい』

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この映画『シチリアシチリア』を見たのは
桜の開花が待たれていた3月が終わろうとしたころ。

僕は最終上映日の最終上映時間(午後2時頃)にみることができた。
ひとり映画の世界に浸り、劇場を後にした帰りの道すがら
近所のカフェで苦いコーヒーと甘いクイニーアマンを口にして
ようやくいつもの日常に戻る事が出来た。

コーヒーを飲みながら、
僕がデザインしたらもっとよかったのにと思わせるほどの
ずいぶんチープなパンフレットを何度も読み返した。

この映画をみたいと思ったのは監督や評論などではなかった。
10年前に訪れたシチリアをちょっとだけ感じたかったからだ。
僕が旅したころと映画の時代とは全く違うけど、
スクリーンに映し出された世界には、
僕が体験したシチリアの光と影がそこにあったような気がした。
なんとなく。なんとなくね。

カフェを出ると、まだあかるい春の街がきらきらしていた。

映画の詳細はサイトでご覧になってください。
シチリアシチリア』 → GO

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