“プリンセス・オブ・ダークネス”

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今夜、僕らのいたフロアではジャズのライブが行われていた。
僕らはもっぱら話しに夢中になって限りある時間をたのしんだ。
部屋に帰り着いてすぐに流したのが、
♪TEA FOR TWO
JACKY TERRASSON & CASSANDRA WILSON.

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月夜に映える藍色の歌声。その歌声は恋歌にディープ・サウスのブルースを吹き込み、その意味を書き換えてみせる。ネグリテュード(黒人的なるもの)、すなわちアフロ・アメリカンであることの証左としてのジャズ。そんなカサンドラ・ウイルソンのジャズは、またの名をニュー・アフリカン・ブルースという。そしてまた、カサンドラのヴォーカルは自分の身の丈よりも長い影を引き摺っていながらも、凛とした表情を崩さず、なおかつ時に優しい微笑みを浮かべる。暗く、深く、しかも凛々しく。彼女は“プリンセス・オブ・ダークネス”(CDのライナーノーツより序文一部抜粋、タイピング)
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このアルバム「RENDEVOUS」は1997年1月と4月に録音された。
いまから11年前。
僕はひとりの生活を始めて間もない、あの頃だ。

いま11年前の僕と、今夜のジャズのライブに同質の感覚を覚えた。
何かを求めながらも表層をなぞるようなけだるさだ。
僕はそれを埋めるためにこの♪TEA FOR TWOを選んだのだろう。
きっと。

さて、さて、このテキストをいま読み返してみると
画像とのバランスがちょっとくずれてしまったなぁ。
ほんとはボトルをクローズアップする予定だったのが
ついつい喋りすぎたねぇ〜(笑)

このワインボトル、かっこいいんですよ。
このとおり、紙のラベルがないんだから。

それとこの♪TEA FOR TWOは
恥ずかしいほどあかるい昼日中に聴く
アノ例の♪TEA FOR TWOとはまったくの別物ざんす。
なにせC.W、彼女は“プリンセス・オブ・ダークネス”だから。

それじゃ、おやすみなさい。

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