熊本発東京行きのブルートレイン「はやぶさ」に
広島から僕が乗ったのは深夜の11時過ぎだった。
その夜「はやぶさ」は広島駅のプラットフォームに
定刻を約1時間ばかり遅れてやってきた。
僕が乗り込んですぐに「はやぶさ」は発車した。
僕はなかなか寝付けない夜を個室寝台で過ごし、
そしていつしか朝を迎えていた。
起きると列車内はとても乾燥していた。
冷たい水を飲みたくてペットボトルのミネラルウォーターを
列車備え付けのタンブラーに注ごうとしたとき、
自分で窓辺に置いたこのタンブラーがふと気になった。
タンブラーは僕よりもはるか長い距離と時間を経てやってきた。
そしてこの列車におさまることでその旅は終わっていた。
それにくらべ僕のこの夜行寝台列車の旅なんて、たかだが821.2kmだ。
CAMBRO→5801 Skylab Road, Huntington Beach, CA 92647
明日は片道320kmのちいさな、ちいさな旅だ。
どうやら雨模様らしい。
それもまたいいのだ。
心情告白:JR、こんなタンブラーを置いてるなんてイカスぜ!
私信披露: kazucolorさん、ブルートレイン、ぜひいまのうちに!,