昨日入稿したポスターの色校がさきほどあがってきた。
やはりA1サイズだと迫力があるね。
これからクリスマスまで二ヶ月ほど店頭の壁面を飾ることに。
みなさん、かわいがってください〜
昨日入稿したポスターの色校がさきほどあがってきた。
やはりA1サイズだと迫力があるね。
これからクリスマスまで二ヶ月ほど店頭の壁面を飾ることに。
みなさん、かわいがってください〜
広島市中区のケーキショップ「ムッシムパネン」の
クリスマス用のポスターをデザインしました。
サンタクロースもトナカイもいませんが、でもクリスマスなのです(笑)。
昨年のポスターもスキでしたが、今年もまたスキです。
実際はA1サイズなので、
この画像では左上の小さな部分などがつぶれています。
たぶん今週末には店頭に掲出されますので、ぜひ見てくださいね。
ケーキおいしいですから!!
一瞬の光と陰が僕の奥深くに堆積していく。
それは手でつかめない。
Punk is attitude,Not style.
「パンクはスタイルじゃない、姿勢だ」
この名言はジョン・ストラマー。
写真は10月15日発行のクアトロプレスの表紙周りです。
そのイメージ・ビジュアルを僕の私物で撮影しました。
ブラックレザーのライダーズ、
たぶん10年越しの(ダメージ化した)ジーンズ。
ディック・ブルーナがミッフィー以前に装丁を手がけたペーパーバック。
NYCを走るタクシードライバーの一編のWisdomと、
それに合わせたNYCの一枚のモノクロ写真で構成されたハードカヴァー。
15年くらい前に買ったNICK ASHLEYのモーターサイクリスト用スカーフ。
MIHARA YASUHIROのブーツ。
たばこと灰皿。
どれも僕の好きなアイテムです。
はたして僕の手書きの名言と写真で
ジョン・ストラマーを表現できたでしょうか。
毎回難儀しますが、やりがいがあります。
クアトロプレス
発行元:広島クラブクアトロ・パルコ
発行日:毎月15日発行
発行部数:10
Bossa Nova is sweet and delicate thing.
Just like Japanese culture.
「ボッサノヴァは甘く繊細なもの。それはまるで日本文化のよう」
アントニオ・カルロス・ジョビンの名言です。
それをビジュアル化するのに僕は和菓子を選びました。
甘くて、繊細で、美しいでしょう。
この案のほかに別なビジュアルを選んで撮影していたのですが
ギリギリになってこのモチーフを選んでもういちど撮影しました。
広島で和菓子と言えば僕は「みよしの」さんなのです。
はじめて買ったときからもう40年近くが経ちました。
当時から二度ほど場所が変わりましたが
店内のたたずまいと空気はあの頃のまま。
すべてがバランスよく美しいのです。
こうしてクアトロプレスの
記念すべき100号を発行することが出来ました。
上の写真は表1と表4を開いた状態です。
下の写真の見開きでは英文の上の二行が重複していた
ことに色校で気付いてなおしました。
この写真は修正前のものです。
文字は愛用の万年筆で書いています。
「みよしの」さんに通い始めた頃に
広島に在った丸善で買ったペリカン(ミュージック)です。
縦と横で太さが違うので自然と文字に表情が出るので重宝しています。
僕は創刊時からデザイン、写真、コピーなどの企画・制作をしています。
次回のエントリーもクアトロプレスの表紙シリーズをご紹介します。
クアトロプレス
発行元:広島クラブクアトロ・パルコ
発行日:毎月15日発行
発行部数:10,000部
配布先:広島市を中心にパルコほかカフェ、セレクトショップ、美容室など
サイズ:A4変形縦二つ折り12ページ4C・表1のみ4C+特色1C
内容:ライブスケジュール、特集(アーティストの名言集)、
アートティストインタビューほか
10月15日発行のQUATTRO PRESSの見開きです。
写真とハンド・ライティングは僕によるものです。
校正前のものですが、ほぼこの通りの仕上がりです。
さて11月のアーティストはGOD OF SOUL!
そう、アノ人の名言を取り上げます。
連休最後の日。
目を覚ましたのは午前10時過ぎだった。
僕は目を閉じたままベッドサイドにあるラジオに手を伸ばして
いつものように手探りでスイッチをいれた。
カチッと音がした。
そうしてそのままじっと午後が近くなるまで
眠りと現実の真ん中の曖昧な時間を過ごしていた。
いま思い起こしてみるのだが、
それがどんな番組だったかまるっきり覚えていないのだ。
CMがないことだけは確かなのだが。
そんな時間の中で僕は今日すべきことを
ぼんやりとした頭の中でゆっくりたどってみた。
すると予定はひとつだけだった。
数日前にメールを寄越したひとりの女性の依頼に応えることだ。
そのことを考えながらまた惰眠を貪った。
ラジオが正午の時報を伝えた。
僕はそのアナウンスを機にベッドからゆっくりと起き上がった。
ブラインドを少しだけ開けて窓の外に目をやった。
いま午後がはじまった表通りは秋の陽射しにあふれていた。
部屋の中では約束の時間を逆算しながら
僕がすべきことの時間が流れていく。
その時間の流れの規律に一瞬戸惑いが起こった。
すべきことの時間が重複したのだ。
僕は一度袖を通したレザーのライダースを
同じ色の黒いウールのジャケットに取り替えた。
「わたしをみてほしいの。できるなら写真を撮ってね」
これが数日前に彼女が寄越してきたメールだ。
僕は「うん、たのしみにているから」と簡単な返信をしていた。
会場について約束の時間がはじまった。
彼女は歴史ある美しいドレスを身に纏いやや緊張の面持ちで登場した。
ゆっくりとした優雅な足取りで歩く彼女。
これまで僕が知ることがなかった、はじめての彼女だった。
僕はカメラのファインダーに彼女を捉え、
何度か静かにシャッターを切った。
そのファインダーから目を離したときに
彼女は僕に向かっていちどだけ微笑んでくれた。
目と口元で。
それはきっと会場の誰にも気付いていない。
それくらい一瞬のことだった。
いま僕の部屋では朝と同じようにラジオが流れている。
かたわらには2杯目の紅茶がマグに半分ほど。
飲み終えても彼女の午後の微笑みが僕を満たしてくれるだろう。
こうして連休最後の一日の夜が深まっていく。
規律を伴いながら。
「ご父兄の方ですか?」
「はっ? あっ、まぁそうです…」
これは今日出向いた会場の受付で撮影の許可と撮影場所を
確認したときの会話なんです。
ごらんのとおり返答にちょっと躊躇したのですが
「ええ、左様です」とかなんとかさらりと言えればよかったのに。
まだまだワシは修行が足らんです〜(笑)
このあとで僕はそばにある庭園で本を一章読んで散歩しながら
20年前によく吸っていた煙草を買いにいきました。
シガーやパイプも取り揃えているその煙草店で2箱買って
すぐそばにある古い喫茶店に入って
今日はじめての一服をつけました。
店内にはお客は僕のほかには誰もいません。
天井から吊り下げられた大きな箱形のテレビでは、
女子ビーチバレーの決勝戦をやっていました。
テレビの真ん前でお店の店主らしき方と、
ご近所の馴染みであろうご夫人たちが
数人一緒になって観戦されていました。
「あの人、170センチ以上あるんじゃと」
「ほんまねぇ、すごいねぇ」
「カッコええね」
「ほんま、ほんま」
ご夫人といってぼくよりは遥かにご年配の方々です。
それはそれは、とってもお元気でした。
今日トーストしか口にしていなかった僕は
メニューの中からカレーを注文しました。
といってもご飯のメニューはハヤシライスかカレーしかないので
なんとなくカレーにしたのです。
しばらくしてそのカレーがやってきました。
口に含むとその味のなんと素朴なこと。
思わず涙がこぼれるほどでした。
まるで母の作ってくれたカレーに
ちょっとだけお店用に福神漬けが足された、そんなカレーです。
昔僕はここで同じカレーを何度か食べていたのですが
この味をちょっと忘れていたようです。
きっとそのころ食べたカレーは、
腹を満たすものとしか捉えてなかったのかもしれませんね。
今日のカレーは美味しかった。ほんとに。
美味しいにはいろんな味がありますね。
今度行ったときにははハヤシライスを注文してみます。
お店を後にしてまた散歩の続きです。
ちょうどいい川辺を見つけて
僕はまた読みかけの本を一章読みました。
短編はこんな散歩しながら読むのにちょうどいいですね。
夕方になって少し肌寒くなってきたところで
ようやく僕は家路に就きました。
じつは部屋についてからもまた僕はラジオを流しながら
ベッドの上で2時間ちょっと、うとうとしていたんですよ。
今日はそんな穏やかな秋のいい一日でした。
みなさん、珍しくちょっと長いこのエントリーを
ご覧いただきありがとうございました。
これ、アナタへのクリスマスプレゼント。
きっと誰よりもいちばん似合うと思うの。
ずいぶん早すぎるけどね。
でもワタシ、早くアナタに届けたくてガマンできなかった。
気に入ってくれるといいな。
相変わらずおせっかちなワタシより。
20年以上前に買った、1台のラジオ。
色を塗り替えることを前提に買ったものだ。
僕はもとのグレーをブルーとアイボリーに塗り直した。
昨夜そのラジオをふと手にとりスイッチをONにしてみた。
すると飾り気のまったくない、平面的な乾いた音が流れてきた。
今夜もチューニングは昨夜のままにしてあった。
そうしてふたたび僕はスイッチをONにした。
その番組は午前0時きっかりにはじまった。
音楽とゆっくりとした簡潔な語り意外は何もない。
その声の向こうにうっすら知性を帯びた艶が宿っている。
僕は女性の声に奥行きを感じた。
起伏のない50分の番組は
いつ始まって、いつ終わったかわからないほどだ。
それほどに深夜の時間の流れに緩やかに寄り添っている。
「はじまったばかりの一日があなたにとって素晴らしい一日でありますように」
女性はそう言って静かに番組を終えた。
そうだ。いまは新しい一日と新しい月がはじまったばかりだ。
僕からもあなたへ。
「はじまったばかりの10月があなたにとって素晴らしい月でありますように」