アクセサリーは香水と似ていると思うんだ。それを身につけたときから一瞬にして新しい自分になる。あるいは自分らしくなれる。付けることをやめるときもある。その時はそういうキブンなんだろうと思う。それもわるくないね。
僕は自分らしく、いやもっと、もっと、自分らしくありたいと生きている。このリングはいまの僕自身だ。もちろん僕が作ったものだという思いも多分にある。左手の指に付けるときのぴんと張り詰めた高揚したあのカンジ。外すときのあのいやらしさ。毎日それを繰り返しながら生きているのだ。1秒先の未来にさえも僕は想いを馳せて生きている。