旅のしずく

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このとき点灯までにはもう少しだけ時間が残されていた。
二人を乗せたクルマは四国・今治と本州・尾道を結ぶ
いくつもの橋の中間にさしかかっていた。

オートフォーカス、ノーファインダー。
運転席から振り向きざまのシュートだ。
運転しながらバックミラーに映る景色を
僕はどうしてもやり過ごすことはできなかった。

シュートしたのはこの1枚だけだ。
このときからきょうまで、
なつかしいと表現してもいいだけの時間が二人の間に流れた。

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