22日の土曜日の夕暮れ時から宮島に渡った。
写真はその時間の断片を携帯カメラ(AU MEDIASKIN)で撮影したものだ。
この宮島行きは僕ら男性ふたりのふとしたことで始まり、
マジックアワーの訪れとともにフェリーに乗った。
片道航路約10分。
デッキに立っていると海を渡る風がちょっとだけ気持ちいい。
ほかの乗客はみんなエアコンがよく効いた船室にいた。
島内に降り立つとは帰路につく人が三々五々、
いま僕らが降りた桟橋を目指し歩いてきていた。
その人の数は多くはなかった。
僕らがゆっくり気の向くままに歩いた町家通りは
ひっそりと静まり返り人影はほとんどない。
ふたりはこの非日常を歩くちいさな旅人のようにも思えた。
その足で友人のお店に立寄り、カウンターで友人も巻き込み、
さらに途中から加わった青年二人を交えて
とりとめのない和やかな会話に終止した。
その挙げ句、フェリーは最終便しか選ぶことが出来なかった。
この日新しい出会いと時間をもたらしてくれた3時間は
僕の未来へ小さな何かを啓示してくれていたかもしれない。
きっと同行の男性も少なからず何かを感じているはずだ。
公私ともに長いおつきあいをさせていただいている同行の男性に感謝したい。
もちろんこの夜の3名の青年にもね。