夏にエンドマークを

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今年の広島の夏空は十分な出来じゃないけど、夏の終りには僕らに忘れる事のない思い出を届けてくれようとしている。別れの時をちょっとせつなくて、やるせない映画を一緒につくるように。

8月31日でタカノ橋サロンシネマ1.2が閉館(移転)となる。全国に名を馳せる名劇場がいよいよ鷹野橋(広島市中区大手町五丁目)とお別れするときがやってきた。

このマンスリー・シネマ・クリップ「End Mark」No.352(発行:サロンシネマ / 写真上)は、閉館を告げる記念の号となった。光栄にも表紙に僕が撮影した写真を使っていただいた。とても、とても、ありがたくて。2012年5月31日に撮影して翌6月のクアトロプレスで使用した写真だ。僕は一人であの日の昼から夕方、そして夜になるまでずっとタカノ橋新地で撮影したことをいまでもよく覚えている。

さらに、いま配布中の「クアトロプレス」の最新号Vol.148(発行:広島パルコ・広島クラブクアトロ / 写真下)ではサロンシネマ・住岡正明総支配人を取材させていただき、表紙と見開きの撮影も同時に行った。住岡さんと僕が知り合ってもう30年になるんだなぁ。僕のコラムも読んで見てください。夏の空の下で「エンドマーク」と「クアトロプレス」とが繋がったことがとてもうれしい。

夢売劇場・タカノ橋サロンシネマ、さよならよりも、ありがとう。

<二誌の表紙は同じ場所、同じレンズで撮影。写っている通りもまったく同じなのですが、一カ所だけ大きく違う箇所があります。二誌を手に取って見つけてみてくださいね。>

 

 

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