カテゴリー別アーカイブ: イマジネーション

雨が上がった日曜の夜に

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陽焼けした自分の手を見ていて、ふと気付くことがある。
それはまるで陽に晒された樹皮のようだと。
比較する対象があればより克明になる。
自分をもう一人の自分が見ているようで不思議だ。

樹に例えるならば、僕はいったい何の樹なのだろうか。
常緑樹、落葉樹、針葉樹、広葉樹、高木、低木…。

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0時18分追記:さっきlast.fmでこの曲を聴いて、すぐさまiTunesでDL。
イイ、コレ。ずっと聞きっ放し!

日曜の昼下がりを泳ぐ

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僕は歩道が定められていないアスファルトの上を歩いていた。
ふとなにかの気配をショーウインドーに感じた。
振り返り、その気配がなにであるかをはっきりと確認した。
この瞬間から彼女は僕を支配し続けた。
昼下がりの日曜日からいまのこの夜までを。

いや、眠る前だから曖昧であることは止そう。
心地いい目覚めを迎えるためにも。

それは支配じゃなかった。けっして。
僕が彼女の世界に自ら飛び込んだ、ただそれだけのこと。
なりふりかまわず。

窓の外はすでにきれいな朝がはじまり、そして鳥がさえずる。Holly Cole Trio – Calling Youが流れている部屋で、僕はいまもなおビーチで過ごした時間をここに映し出している。あふれるイメージを追いかけていても、いつまでたっても終わりがないんだ。さあ、これから4時間ほど眠ろう。するとまた新しい世界のはじまりだ。

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巡り会い

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いま更新しているこのとき、
僕のiTunesからはDiana KrallのI’ve Got You Under My Skinが流れてきた。
スローでジェントリー。
さらにほどよいインテリジェンスを静かに放つ彼女が
この部屋にそぉっと入り込んできた。

さっきまで僕は電話で話していた。
電話を置いたいまも会話が続いているようだ。

会話と音楽と休日前の夜。
この巡り会い、いいな。
とてもきれいな時間だ。
ありがとう、だな、ここは。

旅するタンブラー

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熊本発東京行きのブルートレイン「はやぶさ」に
広島から僕が乗ったのは深夜の11時過ぎだった。

その夜「はやぶさ」は広島駅のプラットフォームに
定刻を約1時間ばかり遅れてやってきた。
僕が乗り込んですぐに「はやぶさ」は発車した。

僕はなかなか寝付けない夜を個室寝台で過ごし、
そしていつしか朝を迎えていた。

起きると列車内はとても乾燥していた。
冷たい水を飲みたくてペットボトルのミネラルウォーターを
列車備え付けのタンブラーに注ごうとしたとき、
自分で窓辺に置いたこのタンブラーがふと気になった。

タンブラーは僕よりもはるか長い距離と時間を経てやってきた。
そしてこの列車におさまることでその旅は終わっていた。
それにくらべ僕のこの夜行寝台列車の旅なんて、たかだが821.2kmだ。

CAMBRO→5801 Skylab Road, Huntington Beach, CA 92647

明日は片道320kmのちいさな、ちいさな旅だ。
どうやら雨模様らしい。
それもまたいいのだ。

心情告白:JR、こんなタンブラーを置いてるなんてイカスぜ!

私信披露: kazucolorさん、ブルートレイン、ぜひいまのうちに!,