コーヒーと3冊の雑誌

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昨日の日曜日の夕方、僕は3冊の雑誌を買った。
ある場所でコーヒーを飲みながらゆっくりと読もうと思ったのだが
ちょうど友人と居合わせておしゃべりに終始した。
それはそれでいい時間だった。

そこで、さきほどパラパラとめくって気になった記事を。

Esquire 12月号

「ヒマラヤ登山とエコロジーのゆりかご、京都・北山」
賀茂川に架かる北山橋が映し出されている。
じつは僕はそのある場所から家に帰る途中、
たまたま北山に住む女性とながながと電話で話をしていたのだった。
会話はいつものように、もりあがった。

「だから泊まりたい、ユニークな山小屋」
いまから30年ほど前に僕は友人と上高地に出かけた。
そのとき1泊したのが嘉門次小屋だ。
いまでもあるのかなぁ〜って検索してみるとあった!
ただただ、うれしい。

「The Style Gate by TAILOR & CUTTERのドライビングジャケット」
ほしい!
前から気になっている、有田一成さんの作るスーツ&ジャケット。

「ヒッチコックが愛したシャンパーニュ・BOIZELの広告」
ボトルのネックのピンクがきれいだ。
広告のボディコピーには「永遠のクール・ビューティー」とある。
ほぉ〜。

別冊太陽 続・春画

帯に東京大学大学院教授の上野千鶴子さんが、こう寄せている。
「春画のタブーが解かれるのはうれしい。日本が誇る世界遺産なのだから」
うん。
特別付録として春画双六が。
お正月、どなたかご一緒に。

HUGE 12月号

「TEA BOX AZUMAYA」
東屋の茶箱が8個、積み重ねられている写真。

「BRAUNの真空管ラジオ」
デザインがいいね。
iPodにFMトランスミッターを装着することで
スピーカーとして使用ができるそう。
168,000円。
僕の生活はラジオはもっと身近な存在なのだ。
特別なものではないのだ。
買わないな。

さあ、これからもういちど読みに出かけよう。
ある場所へ。,その3冊の(ちゃんとした)表紙の写真です。

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ちなみに先月はこういうのも。

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The Namiki Lounge

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近く一般に向けてオープンする「The Namiki Lounge」。
ここは2004年末に「1室だけのホテル」をコンセプトに作った
4Fと5Fの2フロアです。
でもホテルじゃありません、レンタルスペースです。

「ナミキプロジェクト」として、2004年12月には完成はしたものの、
現在まで4年近く一般公開(利用)していませんでした。
このたび内装その他にほんの少しだけ手を加えて、
今月末にはようやく一般に向けてオープンします。
すでに広告の撮影用として予約をいただいています。

これはそのエントランスドアのデザインです。

最初は170cm×70cm程度のサイズの鉄製ドアだったものを、
大きなサイズに作り替え、
全面に僕の撮影した写真とロゴのフィルムでラッピングしました。
現在フィルムを製作中で、
今週の中頃には張り込みを終えて仕上がる予定です。

そのうちウエブサイトも公開しますので
そのときはまたここでご紹介します。

余談ですが上の「ナミキプロジェクト」のリンク先は
僕がはじめた最初のブログです。
2004年4月20日からブロガーの仲間入りをしてたんですよ。
久しぶりに管理画面でアクセス解析をみたら、
一日あたり200アクセスを超える日もあるのでびっくり!

ちなみに検索ワードのトップは
同率で「のぞみ33号」「テイジン カトリーヌ」
そのほか「神戸 夜あそび」「奥ゆかしい」
「京都 キッチン クッチーナ」「ファンファーレ・チォカリーア」など。
おもしろいですね。

リンクでアソブ秋

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ココ最近の僕のアレやコレをまとめてみました。
なおこの写真はMEDIA SKINで撮影した錦町です。

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宮島・厳島神社の高舞台で行われた平曲を鑑賞。
琵琶、篠笛、太鼓による音と語りが、
はるか昔、平家物語の世界へ誘ってくれた。

日本画と薩摩焼とマイセンを鑑賞しに
親友と「WOOD ONE美術館」に行く。
急遽、もうひとりの同行者となった日本画先攻の大学生がキュレーター役に。
過不足ない情報がとても重宝した。
帰りに立ち寄ったスリランカレストランでは
料理人のスリランカ人と会話が弾んだ。
場所が山の中ゆえ、夜の戸外の気温は10℃。

ANA CROWNE PLAZZA HOTEL 1階のラウンジで
ANA機内誌「翼の王国」10月号を読む。
表紙を描いていらっしゃる画家、堀越千秋さんによる
スペインの特集がじつによかった。

晴れた日の夕方近く、
飲屋街にあるレコ屋さん「tanz music records」
「LIQUID SPIRITS」を購入。
それにしても「なぜこの場所で?」とオーナーに尋ねると、
「同じことをみなさんに聞かれます〜(笑)」だって。
場所柄DJ御用達かもね。
その帰りにいつものお花屋さん「SHAMROCK」へ。

晴れた土曜日のお昼過ぎ、「SNOB」で髪をカットした帰りに、
帰りとは反対方向の電車に乗ってふらり山口県岩国市へ。
駅前でTEX MEXレストランを見つけて迷うことなくドアを。
店内の雰囲気とその味になつかしい沖縄のコザを思い出した。
食事を済ませ、今度は1両編成のワンマン列車が走る錦川清流線に乗る。
美しい山間を縫い清流沿いに1時間ほどで終着駅の錦町へ。
事前情報などもたずに訪れたはじめての場所。
観光のランドマーク的な対象は何もない。
そこで出会ったのは美しい自然とやさしい人たち。
午後5時、「夕焼け小焼け」の放送が山間の町に響いた。
小学校の校庭にあった銀杏が色づくころに、
もういちど出かけてみよう。

雨の日曜日、宮島・伊都岐で行われたソプラノとリュートのアンサブルを鑑賞。
雨に煙る宮島はいつもと比べてさらに神秘さを増していた。
行きと帰り、焼きたてのもみじまんじゅうをそれぞれ1個ずつ買う。
その足でまた岩国市のTEX MEXレストランへ。

TSUTAYAのネット宅配レンタル、
「TSUTAYA DISCAS」に入会(1ヶ月無料お試し)。
作品のラインアップの多さに驚いた。
今日、オーダーしていた
「This is BOSSA NOVA」「チルソクの夏」が届く。

いま気になっているカメラが、「EOS 5D Mark II」。
「WIRED VISION」のこの情報のリンク先にある動画にすっかり魅了された。
刺激を受けて動画を撮りたい欲求が日増しに募ってきている。
いま制作中のあたらしいサイトで動画コンテンツも紹介できれば。

いま観たいと思っている映画が、「しあわせのかおり」。
僕はこういう映画を観たかったのだ。
サイトでは予告編を観ることができる。
今週末より公開がはじまる。

NHK文化センターの「お仕事帰りに茶の湯マナー」教室を受講。
1ヶ月に2回、12月で終了する短期講座だ。
きょうがその初日だった。
まったくの初心者の僕だが、(予想通り)たのしかった。
「お仕事帰り〜」というだけあって、
生徒さんの大半がOLさんがだった。
ダンス(ハウス)と同じ水曜日なので、ダンスは欠席。
———-

ジャケット、ニット、シャツ、シューズ…。
そんな秋の新しいワードローブも揃い、
さらには冬の新しいコートも既に手元に。

というわけでこのエントリーのカテゴリーは「シーズン」です。

La vie c'est la vie

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今日の午後、僕はここにいた。
人生はこんなにも素晴らしい愛にあふれているのだ。
僕はファインダーを通してあたたかい愛に包まれていた。

今夜は多くの言葉を綴ることはしない。
ただ、いまこの出会い、この時に感謝します。
アンリ・サルヴァドールのあふれる愛をあなたにも。

♪Tu sais je vais t’aimer/Henri Salvador
Henri Salvador PV→GO

MEMO
すみません、この画像はオフィシャルではありません。
僕がHenri SalvadorのPVをカメラで撮影しデザインしたものです。
このアルバムTu sais je vais t’aimer/Henri Salvadorは彼の遺作となりました。
アルバムで全曲聴いてください。
いますぐiTunesでアルバムをダウンロードできます。
そしてぜひCDを。

広島市民球場にフェニックスが舞い降りた日

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その姿はまるで、市民球場をやさしく包み込むかのようだ。

9月23日、広島・中日23回戦が行われた広島市民球場に
フェニックス(不死鳥)がやってきていたのを、
この日観客席にいたあなたは目撃していただろうか?

フェニックスは今年がラストイヤーとなる市民球場と、
CS進出に燃えるカープに会いに来てくれたのかも。
それと29,632人の観客のみんなにも!

いつもきみがいる

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9回表、さあ、きみの出番だ。
みんながきみの魂の球を待っている。
あの直球だ!!
さあ、いこう!
炎のストッパー、きみの出番だ!!

 彼は奢るところの一切ない男だった。気が小さいながらも周囲に気遣いのできる、とても気の優しい男だった。彼は1987年のシーズンオフに広島アンデルセンで結婚披露宴を行った。僕はその仕事を手伝ったことがきっかけで、彼との縁がうまれた。

 披露宴会場で新郎新婦のなれそめをスライドで紹介するという企画があがっていた。しかし、ふたりが交際中のプライベート写真は一枚もないのだ。だから上映用の写真を前もって撮影するために、カメラマンでもない僕が駆り出されたのだ。

 その日はたしか曇り空。デートはドライブという設定で彼の愛車BMWで比治山にあがった。僕も後ろからバイクで追いかけた。展望台にあがって広島市内を眺めるという、あまりにもベタな演出のふたりを、僕は少し下からカメラに収めた。街中では信号で停まっている車内のふたりを、真正面からパチリ。マウンドと違って、デート現場をカメラに撮られることなどない彼は、ぎこちなさと照れをこらえて気持よく協力してくれた。

 新婚旅行から帰ってきた彼から僕に連絡が入った。「クリスマスの予定はありますか?」特別な予定がなかった僕は喜んで彼の誘いを受けた。クリスマスイブの夜、広島駅近くのホテルで僕らと彼ら、2組の新婚夫婦がクリスマスディナーのテーブルに着いた。彼は僕らのために、手に持つ小さなブランドもののバッグを、それぞれ2つ新婚旅行のお土産としてプレゼントしてくれたのだ。この日以来、しばらく僕のもとにあったバッグだが、じつはある想いで兄に譲り渡した。そのとき兄はひどく喜んでくれた。

 結婚後数年に渡ってシーズンオフに行われた、ある企業が主催する彼のサイン会にも僕は同行した。いま振り返ると彼の貴重品の入ったバッグを預かり彼のそばに立つ僕は、彼のマネージャー的な動きをしていたように思う。会場で彼は「サインペン、用意してありますか?」「サインしたさっきの人に失礼はなかったですか?」「次のサイン会場に間に合いますか?」など、およそ大投手が口にすることのないようなことを聞いてきた。僕は「何も心配ないですよ。だいじょうぶですから」といつも同じ返事をしていた。僕の返事を聞いて、きまって彼は安心してくれた。

 クリスマスイブの夜、彼がプレゼントしてくれたあの小さなバッグは、いま僕の兄の手で何度も補修を繰り返しながら、21年後のきょうも、兄と一緒に広島の街を歩いている。「弱気は最大の敵」「一球入魂」を胸に彼が投げた広島市民球場は、今年が最後となる。僕はその小さなバッグと一緒に、炎のストッパー・津田恒実くんに会いに行く。

クアトロプレス Vol.76「市民球場物語 思・其の伍
「彼がくれた、小さなバッグと一緒に」より

クラブクアトロ→http://www.club-quattro.com/

これは僕がクアトロプレスに書いたコラムです。
2008年9月20日、ようやく僕は彼のくれたバッグと一緒に
市民球場に行くことができました。

広島・中日23回戦(広島市民球場)
14時1分プレイボール 観客29,632人。
10対0で広島カープが圧勝。

ありがとう、津田恒実くん。
僕らのなかにいつもきみがいる。

真のクライマックスには未だ早い

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みなさん、おひさしぶりです。
前回の更新から今日で1ヶ月が経ってしまいましたね。
リンク先の更新はちゃんと拝見させていただいていますよ。
いつもお越しいただいていたみなさん、ごめんなさいね。

…とここまで書いてみたものの、何から書いていいのやら。

「ひとまずカープぅ、クライマックスシリーズへ〜!!!」

ああ、すっきり〜

さてさて毎日いろんな出会いや情報のインプットで、
アタマの中ではいろんなことが交錯しながら渦巻きながらも
ちゃんと構成、消化はできているんですよ。

しかし、書きたい、伝えたい、
という強い想いが生まれてこないんですよ。

締め切りのない原稿はけっこう難儀です。

1ヶ月ぶりの更新ということで
なにか気の利いた写真でもあればと思って
HDの中を探してみたのがこの写真。
8月の広島市民球場です。
夏がまだあったころだね。

それでは今夜はこのメッセージでシメとさせていただきます。

ワシ、今週末の19日と20日、20日と21日、
今年がラストイヤーとなる市民球場(もちろん外野席)で
真っ赤に燃えてきますけぇ!!

1億400万のあなた

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僕がいつも何気なく見ている人、色、時間、情景など。
その中に、強く記憶にとどめておきたいモノがある。
しかし、とどまる、とどめたいモノはそう多くはない。
その一方で大事にしておきたいと思っても、
僕の意に反してままならないこともあるのが現実だ。
なにせ年を重ねていくと、通り過ぎていく、忘れていくのだ。
惜しい、いや、悔しい。まぁ、いいや。
こういうのが僕の日常なんだ。

ひさしぶりのエントリーにしてはゆるいかもしれないけど
今夜はそれを承知ですこしだけ。

いま僕のMEDIA SKINの待ち受け画面には
広島・平和大通りの、夏の午後がある。

この写真は平和大通りの横断歩道の真ん中に立ち、
青信号が点滅する直前まで
愛用のMEDIA SKINの内蔵カメラを使って
西に向けて撮ったものだ。
なおこの画像は写真をクローズアップさせるために
意図的にデザインし、はめ込んだものだ。

このMEDIA SKINを使って
僕は一日に何度か電話とメールで誰かと繋がる。
そうして会話やメールを終えた僕は
MEDIA SKINのフラップを閉じる。
しばらくして待ち受け画面は自動的にどちらかに切り替わる。
もちろん、そうセットしたのは僕なのだ。

いま国内携帯電話の世帯普及率は90%を超え、
日本には1億400万の携帯電話が存在している。
毎日、誰と繋がり、どんな世界が広がっているのだろうか。
デフォルト画面のままであるにしても、
待ち受け画面にはきっとその人の日常、世界があるはずだ。